2016/06/13
今回の子連れ海外旅行で5年ぶりにベトナムに行くことになって、ベトナムの領事館に何度か電話をかけました。
ここではベトナムを例にとって、海外旅行者にとっての「大使館」「領事館」について情報をまとめます。
大使館と領事館の違い
大使館と領事館の違いをざっくりといってしまえば、
- 大使館:主に国と国との外交のための施設
- 領事館:自国民のための施設
と言えるのではないでしょうか。
なので、大使館は1カ国に1つしかありませんが、領事館は複数ある場合があります。
ベトナムの場合、在ベトナム日本大使館は首都ハノイにあり、総領事館は経済都市のホーチミンにあります。
在日本ベトナム大使館は首都東京にあり、総領事館は大阪と福岡の2箇所にあります(さらに名誉領事館が、名古屋と北海道に2箇所)。
平成25年8月現在、日本には外国大使館及び駐日欧州委員会代表部(EU)だけでも153あるそうです(外務省情報)。
ビザ(査証)の発給をするのは領事部
日本人が外国に旅行する時、ビザが必要になる場合があります。
ビザというのは、パスポート(身分証明書)に追加して必要となる入国許可証ですよね。
このビザ(査証)を発給するのは「領事部」です。つまり大使館の領事部、および領事館のいずれでも発給してもらうことができます。
もしあなたが、海外旅行先のビザのことで知りたいことがあれば、まずはホームページを確認することと思います。
それでも解決しなければ、電話で確認したいと思うでしょう。
駐日外国公館リスト(外務省)
大使館および領事館の公開された電話番号は、国によってはなかなかつながらないことや、日本語が流暢ではない担当者が電話口に出る場合もあります。
そういったときは、日本国内の別の領事館にも電話をしてみましょう。
日本人であればどの地方に住んでいようと、ビザについての対応はほとんど変わりません。
ベトナムの場合、東京の大使館は問い合わせ先として3つも電話番号が公開されているのに、どの番号も「回線が込み合っている」というアナウンスの後に切れてしまったり、何度もコールしているのに誰も出なかったり。
時間をあけてかけて複数回リダイヤルし結局はつながったのですが、無愛想な上に返答は適当。
信用できる内容ではありませんでした。
そこで福岡と名古屋にも電話をし、同じ内容で確認。
それぞれの返答は微妙に違うものでしたが、より多かった返答をまずは信用することにして動いてみることにしています。
ベトナムへ30日以内に再入国するために知っておくべきこと
海外旅行先での日本大使館、領事館はどんな時に利用するか
海外旅行に出る時には、ぜひその国の日本大使館、領事館は調べておきましょう。
海外で事件や事故に巻き込まれたり盗難や病気になった時、自力ではどうしようもなくなった時などは相談にのってくれます。
ただし、外国にはそれぞれ独自の法制度があるので、犯罪の捜査、犯人の逮捕、取締りはできないと心得ましょう。
また病院との交渉や支払いの立て替えなども、原則できません。
外務省海外安全ホームページ
ちょっとした病気であれば海外旅行保険に相談して、自分で対応するのが基本ですね。
私がバックパッカーで地球を一周していた20年前は、大使館宛に手紙を送ってもらって受け取ったこともあります。
ただ、国によっても違いがありますので、自分宛の荷物の受取は事前に当該大使館に確認しましょう。
予断ですが、日本人があまりいない国の大使館などは、日本を感じられる数少ない場所。
日本の新聞や雑誌が読めたりして、自分が異国にいることを改めて感じる、ちょっといい場所です。
何はなくともちょっと足を運んでみたら、面白い発見があるかもしれませんよ。
国と国との外交のための施設である大使館。
日本にある外国大使館及び駐日欧州委員会代表部(EU)は153とのことでしたが、日本のパスポートでビザなし入国できる国や地域もまた、2016年現在153だそうです(同じ国や地域であるかは確認していません)。
パスポートインデックス
このビザなし入国可能エリアについては199の国と地域で調べた結果のようですが、1位にランクされているドイツやスウェーデンでも157カ国。
つまり、日本はトップの国と4カ国しか違いません。
しかも日本は昨年に比べてビザなしで入国できる国が、10カ国も増えているようです。
これはひとえに日本の外交の賜物。
海外の日本大使館の方をはじめ、どこかで誰かが頑張ってくれている結果です。
海外旅行好きの人間として「日本人に生まれて運が良かった」と、つくづく思います。