まるい地球のたびの空-旅で子育てしてみたい-

クレイジーなママとジャーニー!!

ベトナムへ30日以内に再入国するために知っておくべきこと

time 2016/06/16

ベトナムへ30日以内に再入国するために知っておくべきこと

※この情報は2016年6月現在の情報です。

8月に行く海外旅行でのベトナム2週間の滞在中に「ベトナムからアンコールワットを見に行きたい!」ということになりました。
アンコールワットはベトナムの隣国カンボジアにある、世界的に有名な遺跡です。

そうなるとベトナムに観光目的で、30日以内に2回も入国することになります。
これって、実はけっこう面倒なことなんです。

ベトナムのビザ免除(ビザなし入国)につきまとう、やっかいな30日規定

2015年1月、日本人のベトナム入国は、15日以内であればビザ(査証)が不要になりました。
一方的査証免除措置(日本人のベトナム入国ではビザが不要、ベトナム人の日本入国にはビザが必要)の施行です。
在ベトナム日本大使館(日本国籍者に対するベトナム査証免除措置)

ベトナムがぐっと近くなった、嬉しい措置ですよね。

でもこのビザ免除に、ある条件が追加されました。
それは「出国から次の入国まで30日以上経過していないと次のビザ免除が受けられない」というもの。

ベトナムは、中国、ラオス、カンボジアと国境を接している国です。
そのため、ベトナムを拠点に隣国を巡るルートを考えるバックパッカーも多い。

30日規定はこの周遊するルートを阻む、ちょっと面倒な免除措置なのです。

ベトナムの到着ビザ(アライバルビザ)の実際

この不便を解消するため、さらに追加で到着ビザ(アライバルビザ)の特例措置が決まりました。
在ベトナム日本大使館(ベトナム入出国管理情報)

各国を周遊してきた旅行者のみを対象とした措置です。

「これは朗報!」と思いきや、どうやら実際にはトラブルが続出しているようなんです。

子どもを3人も連れて現地で路頭に迷うわけにもいかない。
ということで、調べてみることにしました。

現地入管のさじ加減ひとつで決まるベトナムの到着ビザ(アライバルビザ)発給

制度としては存在する到着ビザ(アライバルビザ)ですが、ここでもベトナムのお国柄。
発給されるかどうかは、その時の入国管理局担当者のさじ加減で決まるようです。

「そんなのあり?」と思うかもしれませんが、一度ベトナムに行ったことがある人ならば「さもありなん」というくらい当然のこと。

直接「在日本ベトナム社会主義共和国総領事館」に電話で確認した結果は、以下の通り。
※2016年6月の平日(木曜)午前10:30頃と15:00頃にかけた結果です。
※電話に対応してくれた担当者の話であって、内容が真実であることを保障するものではありません。

在東京ベトナム総領事館

03-3466-3311 電話混雑でつながらない
03-3466-3314 電話混雑でつながらない
03-3466-3313
「到着ビザについては、こちらでは分かりません」
「インターネットからの申請については、やっていません」
※担当者はやっていないと言っていましたが、ベトナム政府公式オンラインビザ申請ウェブサイトは存在します。

在大阪ベトナム総領事館

03-72-221-6666
「到着ビザについては、なんともいえません」
「イミグレーションによって取れることもあるし、取れないこともあります」

在福岡ベトナム総領事館

092-263-7668
「到着ビザをとることはできるそうですが、確信はできません」
「その時の担当が決めるので、わかりません」

ベトナム公務員のさじ加減は、時としてコントロールできる

このさじ加減ですが、実は私たちにもコントロールすることができます。
私たち優位にさじ加減をコントロールするために必要なもの、何だと思いますか。

それはワイロ(お金)です。

もちろん公式的にはワイロは禁止された犯罪。
公の機関は事実を認めませんし、決しておすすめはしません。

でも現状は、ベトナムほど分かりやすい賄賂社会はありません。
実際にワイロさえ払えば、ことがスムーズに運ぶケースがほとんどなんです。
そのため、ベトナムにおける警察という職業はベトナム人の子どもたちからしても軽べつの対象。
なぜなら、ワイロで動いている最たる方々ですからね。

ただ、ベトナムにも誠実な事務員はいます。
そういった事務員は、正当な主張であればきちんと受け付けてくれます。
つまり運次第、ということです。

ベトナムに30日以内に観光目的で再入国するなら「シングルビザ」

結論として、確実性を求めるのであれば日本でビザを取得していくほうが良さそうです。
(私が個人のバックパッカーであれば、むしろ到着ビザにチャレンジしますが)

そして再入国に必要なビザは「シングルビザ」です。

はい。「マルチ」ではありません、「シングル」です。

これは大阪と福岡の2ヶ所の領事館で確認しました。
観光目的であれば、2回の入国のうち1回はビザが免除されるということなのです。

そこで聞いてみました。
「もし1回目の入国でビザを使われてしまったらどうなりますか」

「それでも30日以内にもう一度入国できます」

東京の対応だと先に記載のとおりちょっと怪しいのですが、大阪と福岡の方がどちらも同じようにおっしゃっていたので、きっと大丈夫なのでしょう。

でも私の知り合いの情報では「1回目の入国でビザを使われると終わるよ」とのことだったので、1度目の入国で安易にビザを使われてしまわないよう、注意したほうが良さそうですね。

代行業者を通さず自力で取得するベトナム観光ビザの料金

日本のベトナム総領事館で取得する場合

1ヶ月のシングル観光ビザを、日本の領事館で自力で取得すると、料金は6,500円。

ただこの料金ちょっとくせもので、地域によって若干の対応の違いがあります。

東京:一律6,500円
大阪:郵送の場合は別途1,000円の手数料が必要
福岡:郵送の場合返信用封筒を用意すると5,500円(1,000円割引)

ベトナムらしい、いい加減さが面白いですね。
ちなみに1ヶ月のマルチ観光ビザだと10,000円とのことでした(在東京ベトナム領事館)。

安いからといって、九州・沖縄在住以外の方が、福岡に申請するのはやめましょう。
総領事館は管轄するエリアが決まっています。
自分が住んでいるエリアを管轄する領事館に申請しましょうね。

ベトナムの空港で到着ビザ(アライバルビザ)を取得する場合

1ヵ月シングル観光ビザ ⇒45USD+5USD=50USD
1ヵ月マルチ観光ビザ  ⇒65USD+5USD=70USD
※5USDは取り扱い手数料(在ベトナム日本大使館2016年1月現在の情報)

為替の状況にもよりますが、やはり到着ビザが取得できるのであれば、そのほうが安いですね。


 

ベトナムには20年前からかれこれ5回以上は入国していますが、今回は5年ぶり。
「どんなにか変貌を遂げたであろう!」と楽しみにしているのですが、ビザの対応状況を見る限り、やはり「ベトナムはベトナム」みたいですね。

初めての入国の際もシングルの観光ビザで入ったのですが、発給自体がいい加減だったため手続きなしに1週間以上オーバーしても何の問題もありませんでした。

ビザに関しては、面倒だったら代行業者がたくさんあります。
ベトナムはコネクション社会なので、特にビジネスの方はお金で解決したほうが確実だと思います。

コメント

down

コメントする




フリーな海外旅行の準備(ココロとモノ)

子連れ海外旅行の準備(心配を楽しみに)

子連れ放浪(Aug.2016/0~9歳)

20年前の世界(1996年地球一周のリアル)

プロフィール

earthwoman

earthwoman

1歳、7歳、10歳の育児台風スパイラル。 教育資金のための怒涛の勤労生活に奮闘しつつ、ひとたび日本を脱出すれば幼な子を小脇に気ままな放浪人。 1990年代に世界を一周したバックパッカー。

「熊本地震」ふるさと納税のお願い

私のふるさとは熊本県の宇城市です。
熊本はこの数年、相次ぐ自然災害により苦しい状況に立たされています。
ふるさと納税は、自治体を選んで直接支援できる制度。収入や扶養者数などによりますが、実質2,000円の負担でその10倍以上の金額を支援できます。
お礼の品は辞退可能です。
まだふるさと納税先が決まっていないようでしたら、ぜひ熊本へ。
どうぞ宜しくお願い致します。

ふるさと納税ポータルサイトへ