2016/06/13
ベトナムの都市部では朝食の外食率が非常に高く、レストランも屋台も朝から大賑わい。
夜は何もなかった場所が、朝だけ屋台村のようになることもあります。
どこからか屋台スタンドが集まってきて、パラソルが立ち、折りたたみの椅子やテーブル、小さなプラスチックの椅子が並んで、あっという間に出来上がり。
でもだからといって、食に関する物価が相対的に安いというわけではありません。
1時間働けば1食分稼げる日本に比べて、むしろ高いくらい。
安いのはフランスパンくらいで、5,000ドン(10円)〜。サンドイッチにすると10,000ドン(50円)〜かな。
じゃぁ、なぜ朝からわざわざ外食するのか。
主な理由は、朝が早いから。
起きてから家を出るまでの間に、朝食を作ったり食べたりする時間がない、ということのようです。
ちなみにベトナムの小学校は朝7時(7時半のところも)から始まります。
日本よりも1時間半も早い。
会社も8時出勤が多いようです。
お昼にかけて暑くなっていくから涼しい時間帯に出勤する、ってことですかね。
じゃ、早く寝ればいいんじゃないかということになりますが、涼しい夜は貴重な家族の団欒タイム。
暑い昼間はあまり出歩かず、昼寝などして体力を温存するのが南国の常識。
そして夜更かしが多いんです。
結果、朝食の外食文化が発達したんですね。
ベトナム料理の中でも特に朝食は、日本人の口に合うものが多い気がします。
出汁がしっかり効いていながら薄味のお粥や、ライムでさっぱりと食べられる米麺のフォー、焼きたてでパリパリのフランスパンに具をたっぷり挟んだバインミー。
最高です!
ベトナム料理と言ったら、ほかに生春巻きを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、朝食だったらやっぱり蒸し春巻き!
生ではなく蒸してあるので起き抜けの胃にも優しく、皮がお餅のようにもっちりしていて癖になる味ですよ。
朝食付のホテルは楽だけれど、ベトナムに行って朝ご飯を楽しまないなんてもったいない。
ホテルの周りを散策するだけじゃなく、ホテルのスタッフ、店員、タクシーの運転手さんにも「朝ごはんはいつもどこで食べてるの?」と、聞いてみませんか?
まだ食べたことのない、おいしい朝食が待っているはず!