2016/06/13
2歳から6歳の幼児というのは、大人が思いもしない動きをしたりするので、日本でも心配させられることが多いですよね。
うちの場合は一番上のお兄ちゃんが、迷子タイプ。
2番目の長女が、事故タイプ。
育児って大変です。
お兄ちゃんはつい最近も、自宅から離れたショッピングモールで迷子に。
探す大人は心労にへとへとですが、本人は「おうちでおやつをご馳走になっちゃった」(民家?!)と、飄々とした顔で現れたのは1時間後。
長女は、私が生まれてから一度も乗ったことがなかった救急車に、5歳の時点で2回もお世話に。
細い腕が、曲がるべきではない方向にぐにゃりと曲がっているのを見たときには、青ざめました。
親としては、生きた心地がしないお転婆です。
でも海外旅行中は迷子も事故も避けたい。
やはり予防と対策は大切です。
海外旅行中の迷子に対する予防と対策
最大の予防は子どもとのコミュニケーション
渡航する国については、出国前にたっぷりと話題にします。
話題の中心は文化の違いになるかと思いますが、その際に現地で起きている犯罪についても隠さずに話します。
たとえば、
「誘拐されて人身売買されるかもしれない」
「虐待されて殺されてしまう可能性が高い」
「道ではない場所に入ると地雷を踏むかもしれない」
など。
日本と比べて迷子になることが深刻な事態を招きかねない国もあります。
そんな国ではたとえ子どもであっても、いざとなったら自分で自分の命を守らなければなりません。
もし守ってくれるはずの大人が事件に巻き込まれたとしても、自分の命だけは守りぬいてほしい。
そのために、どの程度理解できるかは別として、情報はきちんと開示します。
話し方は月齢によってかなり工夫が必要ですが。
自分で自分の命を守る。
このことについては、日本では意識する機会がほとんどありません。
あるとしたら、おそらく実際に自然災害にあったときくらいです。
でも、戦争がなくならない地球でグローバルに生きていくこれからの子どもたちには、ぜひ培ってほしい意識です。
もしテロや紛争などに直面したとき、自分の命を守ることができなければ、未来の世界を変えていくこともできません。
迷子の対策は、はぐれたときの行動を決めることから
これは日本にいるときも同様ですが、迷子になったときの行動について、子どもとしっかり約束しておきます。
私は子どもたちにこう伝えています。
「最後にママを見た場所で待つ」
「何があっても必ず迎えに行く(来る)、だから信じて動かない」
「たとえ警察であっても、知らない人には付いていかない」
「じっとしていることに危険を感じたら、ママと通った道の範囲を動く」
先日の迷子でも結局この「一緒に通った道」に戻ってきてくれて、会うことができました。
約束が難しい2歳くらいまでは、迷子グッズを活用する
子どもの個性によりますが、迷子になったときの約束がまだ難しい子には、迷子グッズも検討しましょう。
以前は私も、迷子ひもは犬みたいで子どもには付けたくないな、と思っていました。
でも今は、ぬいぐるみのような可愛い迷子ひもや、リュックが主流なんですね。
これだったら、使えるかもしれません。
リュックのとしても使える迷子ひも
また、走るのが上手になったら紐だと逆に危ないので、離れたらスマホが鳴るデジタル迷子ひもが良いですね。
離れる距離を設定できるデジタル迷子ひも
でもどちらにしろ海外で1日中使用するのは現実的ではありません。
人ごみの中など、危ないと感じる場所で限定的に使用するイメージのほうが良いと思います。
海外旅行中の事故に対する予防と対策
事故の予防もコミュニケーション基本
渡航する地域によってもちろん違うのですが、事故が起きた場合の対応はやはり日本のようにスムーズにいかないことが多いですよね。
海外旅行中の事故がどんなに大変なものなのか、子どもにも少なくとも一度は、想像する機会を与えてあげるべきだと私は思っています。
「日本のようにすぐに救急車がきてくれるわけじゃないんだよ」
「お母さんも言葉がよく話せないから戸惑うかもしれない」
「日本人は大事に扱ってもらえない可能性もある」
など。
ただこんな話ばかりしているとうっかり「行きたくない」と言われてしまいます(うちがそうでした)。
楽しみな話題に織り交ぜて、話しましょう。
現地でも、親が危ないと感じたときはすかさず注意を促すこと。
交通ルールについては「あってないようなもの」という国も多いですし、「この国ではこういうところが危ない」ということを積極的に会話にしましょう。
事故に気をつけなければならないのは日本も同じだから、日本で気をつけることとどこが違うのか、比べて話せたりできたらいいですね。
日本の方が進んでいたら、「自分って恵まれているんだな」という学びにもなりますし、遅れていたら日本が進むべき道を考えるきっかけになります。
日本が母国になりきっていない幼児には、まだ少し難しいところもあります。
話はしつつも、完全な理解を求める必要はありません。
一緒になって本気で考えるのは、小学生になってからかの楽しみでも良いでしょう。
荷物は小さく、軽くする努力を
子連れの場合、荷物を可能な限り小さく、そして軽くすることも事故の予防につながります。
親が身軽に動けなければ、子どもの動きについていけません。
また幼児期の子どもって、2歳くらいまでは自分で荷物も持てないから親が全部持つことになるし、「抱っこ!抱っこ!」が始まると重い子を抱っこすることになって、自分がちゃんと荷物を持てているのかどうかもわからなくなりますよね。
3・4歳になると自分の飲み物やタオルくらいは持てるようになるけれど、疲れてうっかり寝てしまったら重くて運べない。
身軽ってことは、安全上、ばかにならないことなんです。
躊躇せずに助けを求めよう
海外旅行中に、細心の注意を払っていても事故にあってしまったときは、躊躇せずに周りに助けを求めましょう。
取り急ぎ病院に搬送してもらったら、あとは海外旅行保険に電話して最善の対応を選択します。
また事件・事故の場合は、現地の日本大使館(領事館)にも相談しましょう。
心強い味方になってくれるはずです。
子ども連れだと日本でも、ついつい荷物が多くなってしまいますよね。
それに子どもを抱っこした状態となると、安全に気をつけられるだろうかと心配になりませんか。
私だって心配です。
私は子どもが4歳くらいまでなら、バギーを持っていった方がいいんじゃないか、と思っています。
山岳地帯や、細い路地ばかりの場所ではただの荷物的存在になりますが、都市部ではかなり助かります。
急に「疲れた!歩けない!」と言われたときだけでなく、荷物を運ぶキャリーとしても使えるので、疲れの程度がぜんぜん違います。
親である自分の体力消耗が最も危険。
自分が元気でないと楽しめないばかりか子どもの安全も保守できなくなります。
持っていくなら、やっぱり「現地で紛失しても悔いがない使い古しのバギー」か「持ち運びやすさ重視のバギー」ですね。
旅行用に用意できるのなら、コンパクトで軽いのが一番。
GoodbabyのPOCKIT(ポキット)なんて、いざとなったらバッグに入ります。
また、バギーが動けない山岳地帯や階段の多い町では子どもを乗せられるバックパック。
日本人ではあまり見かけないのですが、欧米の子連れバックパッカーが使っています。
平均的な日本人女性にはちょっと大きすぎるかもしれませんが、パートナーが一緒の場合は便利そうですよね。
予算は限られているし何でも買えるというわけじゃないのですが、安全のために準備できることなら可能な限り準備したいですよね。