2016/06/13
ベトナムの足(交通手段)といえば、バイク。
ベトナムのバイクと言えば、ホンダです。
車のタクシーは「セー・タクシー」。
それに対してバイクタクシーは「セー・ホンダ」で通じます。
ベトナムはホーチミンでさえ信号がまだまだ少なく、あちらこちらで歩行者が自由に道を横断します。
車やバスを取り囲むようにして走るバイクは、バイク同士の距離も近く、運転手よっては身が硬くなるほどにスリル満点。
とはいえ実際には郊外を走る時以外は速度を出さないので、日本の原付バイクよりもノロいくらい。
街中では自転車と同じくらいの速度で走っていたりします。
そんなベトナムの「セー・ホンダ」ですが、シートの乗り心地は意外に気持ちいいんです。
日本のバイクと違って家族で乗ることを前提にしたつくりなので、安定感が抜群。
世界で出会う秀逸な日本製品の一つです。
親としてはヒヤヒヤなのですが、うちの子どもたちはバイクに乗ると昼寝スイッチON!
ものの数分でウトウト。
寝せないために、話しかけ続ける母なのです。
とはいえベトナムの子どもたちを見ていると、寝てる子があまりいない。
きっとうちの子の危機感が薄すぎるんです。
恐ろしや…。
と思いきや、時々後部座席の小学生子と専用らしき腹ベルトで縛ってるお母さんを見かけました。
あんな腹ベルトが売ってるということは、ベトナムの子どももウトウトすることがあるんでしょうね。
うちの子どもをバイクに乗せる時は、運転手の腕の中か後部座席で運転手と私との間に挟まるかのどちらか。
大人に包まれて、安心するみたいです。
ホーチミンを初めて訪れた20年前でも既にバイクの洪水でしたが、自転車の数も多くまだシクロが市民の足でした。
そのうちシクロが姿を消していき、自転車の数も減っていって、その代わり車の数が増えてきています。
この子たちが大人になる頃はベトナムでも、バイクタクシーは減って、「タクシーといえば車」になっているでしょう。
もしこの子たちが再びベトナムを訪れることがあれば、子ども時代の思い出として、なんだか気持ち良かったバイクタクシーを思い出してくれたら嬉しいな、と思います。