2016/06/13
シェムリアップ国際空港は、アンコールワット観光の玄関口。
2006年に建てなおされて10年ほどの、まだ新しい空港です。
現地の経済状況からしたらとてもきれいで気持ちよく、スタッフも好印象。
でもね、そこはカンボジア。
搭乗口の時計が、なんと止まっています。
しかもその指した時間からして、少なくとも5時間は止まったまま。
いや、あの感じだと何日も前からきっと止まったままなんじゃないかな。
空港という、時間にシビアなはずの空間に、止まった時計。
実は私、これをみてちょっと嬉しかったんです。
この詰めの甘さ、今の日本ではあり得ない風景。
それを許す空気。
と、そんな私の気分をよそに、子どもたちはソフトクリームに夢中。
まだまだアイスクリームが高価なシェムリアップ。
ずっと我慢していたソフトクリームを、清潔そうな椅子で満足げになめまわしています。
と、その肩に、ポトリ。
「え?」
妹ちゃんが声を上げたのと同時に天井を見上げると、なんと、雨もりが。
きれいな椅子と椅子の間に、ポトリ。そしてまた、ポトリ。
外は快晴。
空調の水が漏れてきたのか、よく見ると椅子の間の床に小さな水溜りができていました。
またもや隙あり!
というかスキだらけ。
改めて見回してみると、デザインがおしゃれで明るく気持ちのいいシェムリアップ空港は、新しいわりにドアはほとんどが手動。
少なくとも私が通った場所には、一枚も自動ドアがありませんでした。
しかも搭乗口は全て1階で、みんな飛行機まで歩いていってタラップを登るんです。
バリヤフリーには程遠い感じ。
でも大丈夫。
手助けが必要な人がいたら、人の手が助けてくれるんです。
心がバリヤフリーであれば、設備のバリアフリーはさほど重要ではないのかもしれません。