2016/06/13
photo credit: I hold my breath in this stillness, for you. via photopin (license)
小学生でも病気やけがへの心配はつきものです。
病気やけがの対処については、乳児・幼児とほぼ変わりません。
気になる方はこちらの記事を読んでいただければと思います。
赤ちゃん連れ海外旅行の心配ごと (1)病気
赤ちゃん連れ海外旅行の心配ごと(2)けが
幼児連れ海外旅行の心配ごと(1)病気、けが
とはいえ小学生となれば、ある程度体力もつき身体能力も長けてきて、これらの心配の程度はかなり軽減されます。
しかも、高学年になれば小さな大人として、荷物を持ってくれたり下の子を見てくれたりしてとても助かりますよね。
でも実は私、まだ小学生を連れての海外は経験がありません。
今年の8月に初めて経験することになるので、今はとても楽しみです。
よくぞここまで大きくなってくれた!
また新たな世界を一緒に楽しもう!!
といった気分。
でも小さな大人に成長したからこそ、心配なこともあります。
それは大人であっても気をつけたい、誘拐、詐欺、犯罪です。
海外旅行での誘拐、拉致への予防と対策
誘拐、拉致に関しての防御は、何といってもまず「1人にさせないこと」です。
友達と約束して1人で遊びに行ったり、ちょっとしたお買い物などのお手伝いも1人でできるようになったとはいえ、海外の治安は日本とは違います。
日本より治安の良い国も中にはありますが、少なくとも小学生の間は1人で行動させないようにしましょう。
また保護者である大人は「私がこの子を守っている」「誰にも手は出させない」という気持ちで常に見守りましょう。
この気持ちって思った以上に、子どもを包むオーラのように、はたからも見えるものなのです。
「この子は手を出すのが難しいな」と感じさせること、これが大切です。
バックパッカーで世界をまわっていたとき、私も何度か危険な状況に遭遇しました。
女性は今でも危険な国が多いのですが、20年前は今以上に女性であるだけで危ない地域が多かったと思います。
でも「ここは危ないな」と感じた場所では必ず誰かと同行していたため、危機一髪で逃れています。
同行者は、欧米のカップルだったり同じ日本人のバックパッカーだったり、時には現地の方だったり。
これは日本でも言えることだと思いますが、人の目が少ない場所には行かないようにするのが賢明。
人ごみは人ごみで別の危険はありますが、どの国でも悪い人と同様に必ず良い人(親切な人)がいます。
困らせる人がいれば、必ず助けてくれる人もいるのです。
自分自身の弱さを知り、助けを求めることができる状況に身を置くこと、これを意識してください。
またご存知の通り、誘拐はほとんどの場合が金銭目的です。
日本より物価の安い国では日本人が狙われやすくなりますので、注意が必要です。
誘拐や拉致が疑われる場合は、すぐに日本大使館(領事館)に相談しましょう。
大使館(領事館)は、現地の日本人に関する事件のスペシャリストです。
警察があてにならない国であれば、なおさら頼りになるのは大使館(領事館)。
電話番号と場所は、分かるようにしておきましょうね。
海外旅行での詐欺、犯罪への予防と対策
小学生に大きなお金をもたせることはないかと思いますが、現地の詐欺者からしたらカモであることは間違いありません。
子どもをダシにすれば親からお金を出させやすいですからね。
まずは渡航先で起きている詐欺や犯罪について、子どもと知識を共有しておきましょう。
この知識が、いざというときに「怪しい」と感じることができる力になります。
この犯罪については、地域によっていろいろなパターンがあるので、一概にはいえません。
昨今の犯罪被害についての情報は、在外大使館(領事館)のホームページなどに紹介されていたり、「地球の歩き方」などのガイドブックにも載っています。
大人が自分自身の身を守るためにも必要な情報です。
事前にこの情報を得ることによって、準備する防犯対策も検討することができますので、渡航先が決まったら早めにチェックすることをお勧めします。
最後に、一番大事なのは子どもの命とあなたの命です。
金銭的な詐欺や、盗難などの軽犯罪は、困りはするものの、たいしたことではありません。
可能な限り準備してそれでも軽犯罪に遭ってしまったら、それはそれですっきり諦めましょう。
それもまた、旅の学びです。
そしてまた、旅でしか味わえない醍醐味でもあります。
海外での大使館(領事館)の存在は、とても心強いものです。
とはいえ、なんでもすぐ大使館に駆け込めばよいというものではありません。
ちょっとした軽犯罪の一つ一つに対応しているほど、大使館(領事館)は暇ではありません。
病気の対応や盗難の被害については海外旅行保険でまかなえますので、保険会社に相談しましょう。
また大使館には制約があり、犯罪の捜査、犯人の逮捕、取締りはできません。
もちろん病院との交渉や、支払いの立替などもできませんので、お忘れなく。