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ペットボトルでモグラ(痴漢)叩き?―20年前(1996年)のインド①―

time 2016/05/22

ペットボトルでモグラ(痴漢)叩き?―20年前(1996年)のインド①―

photo credit: Indian Railways via photopin (license)

皆さんはインドに対してどのようなイメージを持っていますか。
貧富の差が激しく、料理人や運転手を抱えた超富裕層が増え続けている一方、貧困層に関して言えばこの20年でもあまり変わらない国かもしれません。
バックパッカーでも何度でも行きたい人と二度と行きたくない人とで、意見が分かれる場所。

日本の常識とはかけ離れたことが多くて一度では書けそうにないのですが、まずは女性ならではのエピソードを。
初回は、寝台列車で南部から首都デリーを目指していたときに出会った大胆な痴漢の話。

20年前の私は、今よりずーっと若いわけで痴漢にとって格好の標的でした。
インドだけでなく各地で痴漢と遭遇しましたが、インドの痴漢は大胆不敵。

インドにはベッドが3段になった寝台列車があり、防犯の観点から私は可能な限り最上段をリクエストしていました。
下のベッドだと駅につくたびに、泥棒さんが乗り込んできて荷物をあっさり持っていくんです。

この寝台、富裕層のインド人は乗らないタイプの、カーテンもない狭い列車。
この時もいつものようにバックバックを寝台本体にチェーンでつなげて、そのバックパックを枕にうとうとしていました。
と暗がりの中、通路の向こうから伸びてくる小さな影。
なでるように、こちらの状態を伺っている。
それは、同じく最上段に横になっているインド人の男の手!
そしてさらに下からもゆらゆらとした黒い影が。
これはまた別のインド人の男の手!

大きな声で拒否しても、堂々と痴漢をするようなインド人は全くひるみません。
水の入ったペットボトルで思い切り叩いても、しばらくするとまた手が伸びてくる。
トイレにも付いてきて、押し入る勢い。
ドアで手を挟んでやったら「ギャッ」と叫び声をあげる。
でも、寝台に戻ればまた手を出してきます。

しばらく水の入ったペットボトルで、まるでもぐら叩きのように勢い良く叩いていました。
でも、全く埒があかない。

なんでこんな状態でもぐら叩き?
大丈夫、状況はれそほど深刻ではなかった。
さすがに私も自己防衛できそうな場所かどうかは判断して旅をしています。
もちろん全ての判断がいつも正しいというわけではなく、常に危険と隣り合わせではありますが。

寝台には別のインド人も大勢。男性が多かったけど、女性も子どももいます。時には同じ旅行者もいます。

私は仕方なく横になるのを諦めて寝台近辺のインド人に何人か話しかけ、まともそうな紳士と、仲むつまじそうな新婚夫婦を囲んだ家族に出会いました。
もちろんどちらもインドの方でしたが、たわいもない話をしながら目的地に到着。

その痴漢、デリーについても案の定、私の後をついてくる勢いなんです。
そこで申し訳ないと思いつつ、インド人紳士に宿まで付き添ってもらいました。

当たり前ですが世界中どこでも、悪さをしようと寄ってくる人もいれば、ごく普通に良い人もたくさんたくさんいます。
たとえ窃盗などの被害にあっても、それだけでその国を判断してしまったらもったいない!
たいていの旅人は長く旅をしていると、自分にとって害のある人物かそうでないかを自然と嗅ぎ分けられるようになります。
しばらく日本にいると、良い人が多すぎてその感覚も薄れるんですけどね。

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プロフィール

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1歳、7歳、10歳の育児台風スパイラル。 教育資金のための怒涛の勤労生活に奮闘しつつ、ひとたび日本を脱出すれば幼な子を小脇に気ままな放浪人。 1990年代に世界を一周したバックパッカー。

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